好きって言わなきゃヤダ。【完】

「…ぷっ、はは!さすが、五十鈴だね。女の子を殴るなんて、流石のアタシも出来ないよ。」




「だよね。私も冷静に考えたらそう思う。」




そして五十鈴は突然、深々とアタシに頭を下げる。




「今までごめん。私も乙羽に酷いことしてたよね。」




「えっ!?別に、謝らなくていいよ!アタシ、気にしてないからっ。」




五十鈴にそんな悲しそうな顔されたら


アタシのほうが困るからっ!




五十鈴はなんにも悪くないんだし、謝らないでよっ。




アタシと居たら五十鈴まで嫌われちゃうのは事実だし。




「五十鈴がアタシのこと、嫌いじゃないならそれでいいのっ。」




ニヤリとした笑みを浮かべたとことで、


いつもの五十鈴の冷たい視線が突き刺さる。