好きって言わなきゃヤダ。【完】

ピタリと足を止め、見つめずにはいられない。




すると、そんなアタシの視線に気づいた瑠衣君。




「…乙羽?」




瑠衣君は確かめるようにアタシの名前を呟いた。




それに過剰反応するように、肩をビクッと震わせる。




…やっぱ、無理だ…!




こちらへ来ようとした瑠衣君に後ずさりをし


逃げるようにこの場から立ち去ったのだった。




なんて話したらいいか考えてなかったし…


やっぱりまだ、上手く話せる自信がないんだもんっ…!