好きって言わなきゃヤダ。【完】

王子って呼ばれてる割には、意外とウブなんだね。




ふふふっ。


やっぱ男の子を落とすのなんて簡単簡単。




ほんと、簡単すぎてつまんない。


もっと落とし甲斐のある男の子はいないのかな~。




そんなアタシの心情とは裏腹に、


瑠衣君の口からとんでもない一言が発せられる。







「アンタ、誰?」







「…………え?」





一瞬、時が止まった。


衝撃的な発言に驚きを隠せなかった。




……んっ?




今、アタシの聞き間違いじゃなかったら、


アンタ誰?って言われなかった…?




瑠衣君は眉間にシワを寄せ、


冷たい視線をアタシに向ける。




…いやいや~そんなの絶対ありえないよね。




アタシとは無縁な言葉じゃん?