好きって言わなきゃヤダ。【完】

ちょっとだけ見惚れていると、


王子はフイッとすぐさま視線を逸らす。




えっ…!今、逸らされた?


アタシのこと無視したよね?




「理仁…いいから早く戻ろうよ。」




王子はアタシの存在など気に留めておらず、


早くこの場を立ち去りたそうにしていた。




こんな態度されたの、初めてなんだけど。


…ちょっと屈辱だな。




ムスッとする気持ちを隠し、階段を上っていく。




そして、一撃必殺。


とびっきりの笑顔を浮かべる。




「アタシ、瑠衣君に会いたかったんだよね。」




コテッと首を傾げ、上目遣いで見つめられたら最後。




アタシのことを、好きになるのは間違いなし。