「瑠衣君、寝てるよね。ここからはアタシの自己満で話すだけだから。」




「…。」




瑠衣君からの返事はない。やっぱり寝てるよね。




寝てることを確認し、ゆっくりと口を開く。




「…アタシね、瑠衣君のことがホントに大好きなんだよね。いつも、アタシに冷たいし、酷いことも言ってくるけど、それでも好きなの。」




1度口にしてしまうと溢れるように


瑠衣君への好きの気持ちがいっぱいになる。




「桜田先輩に襲われそうになった時、助けてくれてありがとう。泣いてたアタシを抱きしめてくれてありがとう。…それに、捻くれたことしか言わないけど、アタシはちゃんと分かってるよ。瑠衣君が不器用なことも、本当は優しいことも。」




泣いてるアタシを慰めようとしてくれたんだよね。


…ははっ。ほんと、不器用なんだから。