好きって言わなきゃヤダ。【完】

アタシは立ち去ろうとする2人に制止の言葉をかける。




「もしかして、貴方が毒舌王子…なの?」




階段上にいる男の子へ、半信半疑の目を向ける。




そんなアタシを男の子はジッと見下ろす。


無表情で、何を考えているのか読み取れない顔で。




「ぷっ、はは。毒舌王子だってさ。」


「…理仁…。」




えっ、なんで笑ってるの!?


アタシ、間違えてないよね?




きっと、あの人が王子…なんだよね?




理仁と呼ばれた男の子は可笑しそうに笑みを零す。


それを嫌そうな目で見つめる王子らしき男の子。




アタシは目をパチパチとさせ、2人の様子を見ていた。