いや、別に後悔はしてないんだけど…。




てゆーか、避けるくらいなら、


いつもみたいに冷たいこと言ってよね…。




それとも、口もききたくないくらい


アタシのこと嫌いになっちゃったのかな。




うー…避けられるほうが、ちょっとキツイかも。




「…ごめん理仁君。アタシこれから那央と会う約束だから、また今度ちゃんと話すね…。」




「そっか、分かったよ。じゃあまた今度だね。」




理仁君の優しい笑顔につられるように


アタシは力なく口元に弧を描いた。




「…ちなみに。瑠衣君、アタシのこと何か言ってた…?」


「うーん…特に、なにも言ってなかったかな?」


「そっか、分かった。ありがとね、理仁君っ。それじゃまたね!」




理仁君に手を振り、待ち合わせの学校近くの公園へと走った。