好きって言わなきゃヤダ。【完】

なんか、おとぎ話で出てくるような王子みたいな人…。




茶色の髪は綺麗にセットされ、


彼の動きに合わせてふわりと揺れる。




柔らかい笑顔が印象的で、


優しいオーラが全面に溢れていた。




…まっ、でもこの人は毒舌王子じゃないね。




ちょっとカッコいいと思ったけど、


五十鈴に聞いてた性格と全然違うみたいだし。




「じゃあ、アタシはこれで。起こしてくれてありがとねっ。」




ニコッと笑みを作りこの場を立ち去ろうとした。




すると、男の子は思い出したように声をあげる。




「あれ…もしかして、キミって…」