「アタシは瑠衣君のことが好き、大好き。だから、絶対アタシに惚れさせてやるっ!アタシが好きだって言わせてみせるっ!」




もう恥ずかしさなど一切なかった。




むしろ今はストレートに気持ちを伝えられて


清々しい気分だった。




「そう言うと思った。精々がんば……えっ。」




アタシは瑠衣君が言い終わる前に


制服を掴み、背伸びをする。




そして、ほんのり赤い頬へと


チュッと小さな音を立て、キスをしたのだった。




「言っとくけど、アタシ本気だからっ。」




ニコッと笑みを零すその姿は


まさに天使…いや、小悪魔か。




今までで一番の笑顔だった。