それから再び歩き出しても
アタシはずっと嬉しそうに笑みを零していた。
瑠衣君と2人で帰れるだけでも嬉しいのに
その上、マフラーまで貸してくれて、
これ以上、幸せなことないよっ。
もしかして、もしかすると…
実は瑠衣君もアタシのことが好きだったりして?
だってそうじゃないと普通、
寒いのにマフラーなんて貸さないよね。
嫌いな女の子に、こんな優しいことしないよねっ。
「さっきから、なにヘラヘラ笑ってるの。」
「え?だって、マフラー温かくて嬉しいんだもんっ。」
好きな人にこんな憧れシチュのようなことしてもらって
笑みを堪えることなんて、絶対出来ないよっ。
そんなアタシを瑠衣君は、
ふーんとでも言いたげな目で見る。

