好きって言わなきゃヤダ。【完】

…虫除け?




こんな寒いのに、虫なんていないよ?




それにマフラーが虫除けになるなんて


いま初めて聞いたんだけど…。




瑠衣君はそっぽを向いてしまい


聞き返しても答えてくれる雰囲気ではなかった。




あれ、そういえば…


さっきあそこに居た男の子達…


いつの間にいなくなったんだろう。




…まあ、カイロより、もっといいもの貰えたからいいけど。




アタシは、マフラーに顔を埋め、


瑠衣君にバレないよう口元に弧を描く。




…こんなに、嬉しいことがあっていいのかな。


アタシいま、嬉しすぎて、笑顔がとまんないよっ。




「てゆーか、寒いし、早く帰るよ。」


「あっ、そうだね。瑠衣君、マフラーありがとね。」


「…ん。」




寒さなんて忘れ、アタシの全身はポカポカしていた。