好きって言わなきゃヤダ。【完】

これは一体どうゆう風の吹き回しだ…。




もしかして…


寒そうにしてるアタシを見て…?




胸の鼓動が徐々にスピードを増していくのに気付く。




「…なに。言いたいことあるなら、言ってよ。」




今までマフラーで隠されていた鼻先はやっぱり赤い。


肌が白いため、赤くなってるのが薄暗くてもよくわかる。




「気持ちは、すっごく…いや、滅茶苦茶嬉しいんだけど!でも、瑠衣君も寒そうだし…。アタシに気、遣わなくていいからっ。」




アタシはマフラーを外そうとすると


それを瑠衣君に止められる。




「うるさい。…虫除けになるから、巻いといて。」