好きって言わなきゃヤダ。【完】

そして……






「…仕方ないから貸してあげる。」






瑠衣君のマフラーを


アタシへと巻いてくれたのだった。




「えっ…る、瑠衣君…?」




マフラーにうつった香水の匂いが鼻腔をくすぐる。




そして瑠衣君のぬくもりを感じる。




アタシは訳が分からないといった様子で


瑠衣君を見つめる他なかった。