好きって言わなきゃヤダ。【完】

「うわっ、鼻真っ赤じゃん。小学生みたい。」




手のひらを摩擦で温めていると


突然アタシの顔を覗きこんでくる。




そして、愉快そうな声で、アタシを見る瑠衣君。




「しょうがないじゃんっ!寒いんだから!」




自分だってさっきまで赤くさせてたくせにっ。




「よくそんな薄着で居られるよね。信じられないんだけど。」




瑠衣君の視線はスカートから伸びる


アタシの足へと向けられていた。




「ちょっ!どこ見てるのっ…!」




「…いや、照れないでもらっていい?ほんと、引くから。」