好きって言わなきゃヤダ。【完】

「ちょっ。待ってよ、瑠衣君…!」




アタシは先行く瑠衣君を追いかける。




「ねえねえっ、アタシのこと送ってくれるの?」


「うるさい、静かにして。それ以上、聞いてきたらこの場で帰る。」




それを聞きアタシは


ニヤケる顔を抑えることが出来ない。




「瑠衣君、珍しく優しいじゃーんっ?」




それを誤魔化すように嫌味っぽく絡む。




「やっぱりアタシのこと好きなんだね~。」


「あ~まじ腹立つ。誰かコイツに天罰与えてくれないかな。」


「へっへへーん。もしかして照れ隠ししてるの?可愛いな~全く。」




スーパーうざ絡みするアタシを


心底鬱陶しそうにする瑠衣君。