好きって言わなきゃヤダ。【完】






数分、無言の時間が流れ終わると、


ようやくこちらへ振り返る瑠衣君。




「…なに、ボサっとしてんの。はやく、帰るよ。」


「えっ。」




ボサっとって、瑠衣君が急に黙るから!


心配して待っててあげたのに!




そして瑠衣君はアタシの手にある袋をひょいっと奪う。




「…家まで送ってく。」




チラッとアタシを一瞥し


スタスタと歩き出してしまった。




いま、送ってく言った…?




…ほんとに!?