好きって言わなきゃヤダ。【完】

相変らず冷たい事も言ってくるけど


他愛のない会話をしたり


同じ時間を過ごせたことが嬉しかった。




今日のことは、いい思い出だな。




「じゃあ、アタシ先帰るね。またね瑠衣君。」




瑠衣君から返事が中々返ってこなかったため


帰ろうとすると、突然、スカートの裾を掴まれる。




「えっ!?る、瑠衣君…?」




アタシを引き留めたかと思うと、


ムクリと立ち上がり正面に立つ。




「それも、俺を落とすための落とし文句?」




落とし文句…?