好きって言わなきゃヤダ。【完】

まさか瑠衣君が最後まで


買い物に付き合ってくれるとは思わなかった。




どれだけ文句を言っても帰ろうとはしなかった。




…こーゆとこ、意外と優しいんだよね。




「今日は、付き合ってくれてありがとね。」




いまだしゃがみ込んでいる瑠衣君の頭上へ


優しく声をかけ、頬を綻ばせる。




「…それに、瑠衣君と居られて楽しかったよ。」




アタシは今日のことを


勝手に放課後デートだって思って楽しんでいた。




瑠衣君と2人で出かけて、買い物をして。


すごく、楽しかった。