好きって言わなきゃヤダ。【完】

「今日のお昼休みに話してたこと覚えてる?」


「…お昼休み?」




そう聞き返す瑠衣君は


明らかに忘れたような表情を浮かべていた。




「忘れちゃったの?明日授業で使う教材を買ってきて欲しいって担任に頼まれたから、買い物に付き合って欲しいって話してたじゃんっ。」




「…そんな話してたっけ~。」




やっぱり、忘れてたんだ…!




…ていうか、面倒で忘れたフリじゃないよね?




「なんで乙羽が頼まれてんの?」


「だってちょうどアタシがその係だったから…。」


「…運悪っ。」




哀れむように言われても、これに関しては言い返せない。