好きって言わなきゃヤダ。【完】

この人を見てると…吐き気がする。


イライラする。




思い出したくないことまで、思い出してしまう。




自分の口から出たとは思えない冷たい口調で告げ


アタシはこの場を立ち去ろうと背を向けた。




「そんな逃げないでよ♪」


「ちょっ…。」




腕を掴まれ壁際へと追い込まれる。




掴まれた腕は物凄い力で握られており


振りほどこうにも振りほどけない。




「先輩…!離してください…っ!」




一体、なんのつもり…!?


ふざけるのもいい加減にしてよね…っ!