好きって言わなきゃヤダ。【完】

警戒する目つきで威嚇し距離を一定に保つ。




「もしかして俺が怖い?」


「別に!先輩なんて全然怖くないですから!」




しかし内心は少し怯えていた。




嫌でもこの前の状況が頭を過る。




ちょっとでも気を抜けば


足が震えてしまいそうになる。




アタシはそれが悟られないよう


鋭い目で桜田先輩に睨みを利かし自分を保つ。




「乙羽ちゃんってさ、あのイケメンと付き合ってんの?」




「え?」