好きって言わなきゃヤダ。【完】

「うわっ…桜田先輩…。」




相変らずキツイ香水の匂い。




アタシは隠すことなくしかめた面を浮かばせる。




「うわって酷いな~全く♪元気にしてた?」




どの口がそれを言うんだ!とも思ったが


アタシはゆっくりと息を整え冷静を保つ。




「先輩…。アタシ、2度と話しかけないでって言いましたよね。」


「そんな怖い顔しないでよ~。俺もアレはやりすぎったって反省してるんだよ?」




そんな言葉とは裏腹に反省の態度は見られない。




ヘラヘラ笑って、それのどこが反省してるのよ。