好きって言わなきゃヤダ。【完】

なんとなく気まずい空気を感じる。




「…参考書取ってくるね。」


「…」




反応なし、ね。




アタシは気まずい空気から逃れるよう


一旦席を離れ参考書を取りに向かう。




そして参考書を探す視界の端で


女の子に囲まれる瑠衣君の姿を見つける。




うわ~…。


アタシがいなくなった途端、囲まれてる…。




あの子たちも勇気あるな~。




いまの瑠衣君に近寄ったら


きっと立ち直れないくらい酷い事言われるよ…。