好きって言わなきゃヤダ。【完】

そんなアタシへ瑠衣君は、心底呆れた様子を見せる。




「なんで俺が嫉妬しなくちゃいけないの?俺が嫉妬する理由一ミリもないと思うんだけど。」


「え~そうかもしれないけど…。そんな怒らないでよ~。」


「別に、怒ってないけど。ちょっとイラってしただけ。」




絶対怒ってるじゃん!




あ~…さっきまでいい雰囲気で勉強できてたのに。


…余計なこと言わなきゃよかった。




瑠衣君はアタシが何も言い返さないと、


再び問題集へと意識を戻した。




イマイチ瑠衣君の怒るポイントが


未だに掴めないんだよね~…。




いっつも急に怒りだすんだもんっ。