「どうしたの?なにか、分からないとこでもあった?」




「…誰にでもああいう態度とってるの?」




ああいう態度…?




「…さっきの人達。教える気もないくせに、適当なこと言って相手して、疲れないの?」


「適当なことなんて言ってないよ?ちゃんと教えるつもりあるし。」


「…ふーん。全然理解できない。」




瑠衣君は指先でペンをくるくる回して遊ぶ。




「乙羽って、誰にでもいい顔するよね。」




えっ…。そんなつもりはなかったんだけど。


誰にでもいい顔って、ちょっと言い方酷くない?




瑠衣君がそれをどういうつもりで言ってるのか分からない。




あっ。もしかして…。