あ、そういうことね…。




アタシが瑠衣君に勉強を教えてるの見てたんだ。




教えることは全然構わないんだけど…。




でも今日は瑠衣君の勉強を見てあげたいし…


それにこれは瑠衣君へのお礼も兼ねてる訳だから…。




アタシは少し申し訳なさそうに笑みを浮かべる。




「えっと、今日は瑠衣君の勉強を見る約束だから。また別の機会の時、アタシでよければ教えるよ?」


「ほっ、本当に?全然それで構わないです!やったー!ありがとう乙羽ちゃん。」




男の子達は嬉しそうにすると


そのままアタシ達の元を離れて行った。




すると、いまのやり取りを聞いていた瑠衣君が


何か言いたげな目をアタシへと向けてることに気がつく。