友達と教え合ったり考え合ったり。




ドラマや漫画とかで見てちょっと憧れていた。




でも現実にはアタシと勉強会をしてくれる


友達なんていなくて…。




だからもうすることはないだろうって思ってたから


今日の勉強会が本当は楽しみだったんだよね。




理仁君には、ほんと感謝しないといけないね。




「乙羽ちゃん。僕ちょっと、参考書取りに行ってくるね。」


「あっ、うん。分かったよ。」




理仁君が席を立ち、向かい合わせで座る、


アタシと瑠衣君の2人になる。




瑠衣君は真剣な面持ちで問題集を解いており


その綺麗な顔立ちに、知らず知らずのうちに見惚れていた。