好きって言わなきゃヤダ。【完】

「うん。明日は帰らない。そもそも、いまは、キャンペーン中だもん。」




「…キャンペーン?」




再び疑問の声を上げる理仁君。




「そうっ。今ね、押してもダメなら引いてみてキャンペーン中なの!瑠衣君全然落ちる気配しないから、ちょっと変化球でいこうと思ってね。」




理仁君は、自信あり気な様子で話すアタシに「なるほど」と声を漏らす。




「瑠衣君もアタシがいなかったら、ちょっとくらい気にかけてくれないかな?あっ、そうだ。このことは、瑠衣君には絶対秘密でお願いねっ!」




「うん、分かったよ。瑠衣には秘密にしておくね。」




すると、タイミング良くチャイムが鳴る。