好きって言わなきゃヤダ。【完】

雑誌には、これで確実に落ちると書いてあった。




どうよっ。


ちょっとはドキッとしてくれた?




しかしそんな淡い期待は一瞬にして崩れる。




「嫌いに決まってんじゃん。アンタ、バカ?」


「なっ…。」




蔑むような目でアタシを思いっきり見下ろし、


その声は心の底からアタシのことをバカにしていた。




「アンタ、ホント頭悪いよね。」




何故か同情するような目で見られ


それが何故かとてつもなく腹立たしく感じた。




「ちょっとも、ドキッてしなかった?」


「うん、全く。」