あの後やぁっと落ち着いて、みんな質問するだけして帰って行った。
隣で蓮司は沈没中。
質問のされすぎで疲れちゃったんだね…
ま、まぁ確かにあの質問の量はえげつなかったなぁ…流石に私でもビビるわ…
それに蓮司は一つ一つ丁寧に答えてたからもっと負担になったと思う。
……ホントに私じゃなくてよかったわw
「おいコラ優華……今失礼な事考えてただろ」
こっちを睨みながら言ってくる蓮司、な、何故に分かったのかな…?
……はっ?!もしかして、全部顔に出てる?!
「言ってなくたって分かるんだからな?!何年幼馴染やってると思ってんだ…」
……どうやら蓮司も私の顔を見るだけで思っていることが分かっていたらしい…なんて恐ろしいの!
「で、でも…私だって蓮司の思ってること分かるんだからね!」
私が言うと、蓮司はニタァと悪戯っ子のような笑みを浮べて
「じゃぁー、俺が今思ってることは?」
ニヤニヤしながら聞いてくるから余計に腹立つ……!
ふ、ふん!それくらい余裕だよ…!
蓮司の顔を見ると、さっきの笑顔のままこっちを見ていた。
……えーっと、この顔は…あっ!
「ちょっと蓮司!今絶対に私にイタズラしたいなーとか、思ってたんでしょ?!」
少し苛立っていたから少し大きな声で言ってしまったが、幸い、クラスメイトには私の声は届いていなかった。
「へぇ、せーかいだ。よく分かったね…じゃぁ、早速イタズラしちゃおっかなー?」
悪い笑顔で私にジリジリ近付いてくる。ヤ、ヤバい…絶対にくすぐられる!
私…こちょこちょ弱いのに……
