「れ、蓮司サン?ちょーっと落ち着こう。ね?!」
私は必死に弁解するが蓮司はそんな事お構いなしに近付いてくる。
「フフフフフ……とりゃ!」
蓮司は怪しい笑い方をした後、私に飛びついてきて、くすぐり始めた。
「?!ちょ、ちょっとま……ファ!あは、あははははっ」
必死に抵抗するも、蓮司の力には勝てず、呆気なくくすぐられる。
?!?!……あ、ヤバい…
「だ、だからやめてって…んぅ?!」
「!…へぇ、優華はここが弱いのか……ならこれはどうだ!」
蓮司は私の弱い所を集中的にくすぐると、流石に私も声を抑えられなくなり、普通に笑ってしまった。
この笑い声にクラスメイトが気づかない訳もなく、皆私たちの方を見ている。
って!今はそんな事思ってる場合じゃ……
「そりゃ!」
「ちょ!も、もう無理だからって…あはははっ!」
皆が見ているのにも関わらずまだくすぐり続けている。
待って、ホントにストップ!
「なぁーんだ、もうギブアップ??つまんないのー」
私の死にそうな表情を見て、くすぐるのを辞めた。だが、本人はまだ満足しないらしい。
って言うか…あのままやられてたら私確実に死んでたわ……
