「よし、行こう。
チャペルでの式はすぐに終わるみたいだから。
それが終わったら、そのまま飛天の間に移動する。
何か政治家とかすごい人がいるみたいだけど、そんなの気にしなくていいからさ。
皆、じゃがいもだと思えばいい。
タキシードを着たじゃがいもだから、緊張しなくて大丈夫!」
凛様の例えはいつもちょっとずれている。
でも、私は可笑しくていつも笑ってしまう。
チャペルでの式はとどこおりなく終わった。
身内ばかりだったので、逆にリラックスし過ぎて涙がポロポロ溢れ出た。
凛様の計らいでずっと会っていなかったお父さんの姿が見えて、嫌いだと思っていたはずのお父さんなのに、何だか嬉しくて涙が止まらなかった。
そして、いよいよ披露宴の時間が迫ってくる。
チャペルから中庭のアーチをくぐりながら、披露宴の大きなドアの前に私達は立つ。



