その話も解決できたのか分からないまま、今日の当日を迎えてしまった。
今日は一日、花嫁の私のお世話役で、山本さんが一緒にいてくれる。
私は、それが嬉しくてそんな悩みはすぐに忘れていた。
モーリステイラーホテルのウェディング仕様の設備は完璧なものだった。
ホテルの一つのフロアを全てウェディング様式に設計していて大広間はもちろん素晴らしく、そして、中庭はたくさんの花々で埋め尽くされていた。
その中庭に可愛らしいチャペルが建っている。
ウェディングドレスに着替えた私の元に、凛様がやって来た。
私の姿を見て、凛様の顔に満面の笑みが広がる。
「このドレス、どうしたの?
ニューヨークから調達した?」
凛様は新郎のくせに、私の姿をスマホでパシャパシャと写真に収める。
「あ~、マジで感動してる…
初めて会った時に戻ったみたいだ」
会長はこの水色のドレスにちょっと顔をしかめた、
でも、凛様の思いを伝えると、ため息をつきながら承知してくれた。
でも、本当に、あの時のプロムの夜に着ていたドレスにすごく似ている。
値段を何倍も違うけれど。



