凛様は車をどこかのビルの駐車場に入れた。
「とにかく、車じゃなくてちゃんとした所で話そう。
麻里の顔を見て話したいから」
そして、そのビルの最上階にあるフレンチのお店に、凛様は私を連れて入っていく。
外はもう夕方から夜に変わり、窓から見える夜の景色は、ダイヤモンドを散りばめた美しい世界に変わっていた。
窓側のテーブルに落ち着いた私達に、お店の人が綺麗なオーシャンブルーの色をしたカクテルを持って来る。
私は何がなんだか分からないけれど、凛様に促されてとりあえず乾杯をした。
「そんな鳩が豆鉄砲を食ったような顔をして、俺を笑わさないでよ」
凛様は何だか楽しそう。
私だって、好きでこんな顔になってるわけじゃない。
凛様が現れてからの展開についていけないだけ。
「麻里…
俺は、麻里をシンデレラにするために、相当頑張ったよ。
まずは、周りでこの結婚を反対する人間達を黙らせないといけない。
黙らすには、俺が本物の王子様になる事が一番で」
「本物の王子様?」
凛様は目を細め自信満々に頷いた。



