「じゃ、一つだけヒントをあげよう。
麻里が、ずるい~~、山本さんは見た事あるのに私は見た事も聴いた事もな~いって、ぼやいてたやつ」
私はすぐに分かった。
その顔を見て、凛様が笑う。
「俺がどこに行くにも、ギターは必ず持って行くってのは知ってるだろ?」
私は嬉し過ぎて頷く事しかできない。
「じゃ、電話を終わらすのは寂しいけど、俺のプレゼントは電話を終わらせないと贈れないんだ」
凛様のドヤ顔が可愛くてたまらない。
「麻里、愛してるよ。
この後、俺のプレゼントを見て、悶え死んでも知らないからな」
私は可笑しいやら嬉しいやらで、笑って頷くばかり。
そして、凛様は電話を切った。
数分後、凛様から動画が送られてきた。
私はソファに改めて座り直し、ドキドキしながらその動画を開く。
すると、いきなり凛様はギターを弾き始める。
歌の紹介も前振りも何もなく、部屋の真ん中に椅子を置いて自分の姿がちゃんとスマホに映るように上手にセットして、何も言わずにギターを奏で始めた。



