私達は一分一秒を惜しんでいるはずなのに、でも、話す内容はどうでもいい事ばかり。
だけど、最後に、凛様はいよいよだなって呟いた。
三日後には星矢君の小学校の合格発表がある。
そして、綾さんは入学手続きを済ませたら、凛様と代わってまたタイへ渡る。
凛様が日本に帰国した際には、私達は二人揃って会長に二人の現状を知らせるつもりだった。
私は画面越しに小さくため息をつく。
この当たり前になっている日常が全て壊れてしまう事が、本心では怖かったから。
「あ、そうだ。
今日は麻里にプレゼントがあるんだ」
凛様はそう言うと、にやにや顔が止まらない。
「プレゼント?」
私の短い問いに凛様は更にニヤニヤして頷いた。
「この電話が終わった後に、スマホに送るから」
「え? 何?何?」
私は早く知りたくて、凛様を質問攻めにする。
でも、凛様は首を傾げるだけで、そのプレゼントの中身を教えてくれない。



