駅までの道の途中にあるその公園は、緑の生い茂った森のような空間だった。
真ん中に池があって、そこにはたくさんの生き物が生息している。
あまり奥の方へ行くと物騒になるから、街の明かりが届く範囲で池を覗いて楽しんだ。
暗くてひっそりした中で何かがもぞもぞと動く感じが、不気味でワクワクする。
夢中になって池を覗きこんでいると、誰かが私の腕をつかんだ。
「こんな池の中に飛び込んでも、自殺なんかできないぞ。
メダカとカエルと友達になりたのなら、別だけど」
聞き慣れた優しい声…
私はそんな凛様が可笑しくて、微笑みながら振り向いた。
「自殺なんてしません。
カエルとメダカとは友達になりたいけど」
凛様は鼻でフッと笑った。
その笑顔は何だかとても切なく見える。
「この池の奥の方に亀がわんさか住んでる場所があるんだ。
そんなにカエル達と友達になりたいんだったら、池の主の亀を俺が紹介してやるよ」
私はまた笑った。
凛様の笑いのセンスが好き。
ジョークなのか真剣なのかは、はっきり分からないけど。



