私は11月に迫っている星矢君のお受験のお勉強に集中する事にした。
星矢君が第一志望としている学校は、英会話の面接がかなり重要だと聞いている。
この間、綾さんからもらった幼児向けの面接参考書の内容を取り込みながら、星矢君と会話を楽しんだ。
今日の星矢君の会話の内容は凛様の事ばかりで、私の心までほっこりとする。
どんな状況であれ、やっぱり凛様が帰ってきた事は嬉しくてたまらない。
昼間に平塚さんに会った事なんか、すっかり忘れていた。
それぐらい私も星矢君と同じように、凛様の帰国を首を長くして待っていた。
星矢君の部屋に凛様は現れなかった。
いつもなら絶対にやって来るのに…
そんな凛様の事がたまらなく心配になる。
「星矢君、今日のお勉強はこれで終わりにします。
星矢君はお風呂の時間だね。
今日は誰と入るの?」
「凛太朗!」
私はクスッと笑って、星矢君を抱きしめた。
「星矢君、いっぱい凛様に甘えてね。
先生の分まで」
うん?って訳の分からない顔をしている星矢君をもう一度抱きしめた。



