“お昼って何時から?”
本当に用件だけのメッセージ。
“13時からです”
私も用件だけ返す。
“了解、麻里のおすすめのお店に連れて行って
そこに迎えに行くから”
私は慌てて指を早く動かす。
“ここに来なくていいです
ビルを出たとこのコンビニで待ってます”
その返信以降、凛様からの返事はなかった。
メッセージって既読のマークがつかないから、ちゃんと見ているか分からないのが困る。
この促進販売部のフロアに、浮世離れした凛様が訪れない事だけを祈るしかなかった。
13時になり私が急いで下のコンビニへ行くと、もうすでに凛様はコンビニに着いていた。
雑誌コーナーで少年ジャンプを読んでいる凛様の姿に、また胸がときめく。
だって、濃いグレーのスーツを着て黒縁メガネをかけた凛様は、どこの誰よりも気品があってとにかく群を抜いてカッコいい。
そんな雰囲気の凛様が夢中で少年ジャンプを読む姿は本当にギャップが極まりなくて、きっと大抵の女子はいちころになるはず。
「凛様、遅くなってごめんなさい」



