いつかまた。

彼女は泣いていた。
「…りーくん。ごめんね。」

言わなきゃいけないことがあるの。
と、鳴瀬は言った。

鳴瀬は、すうっと息を吸い込んで言った。

「私、鳴瀬 雪 は、並行世界で生きる。
佐々本 紗雪 です。」

ありえない。

でも。




妙に納得する自分がいた。


以前、紗雪が言っていた。

「ねぇ。りーくん。並行世界ってあるんだって。もう一人の自分ってどんなかなぁ。
私がさ、
死んじゃってもきっと、もう一人の私がりーくんの前に現れるとかなるのかなぁ」

その時の僕は、きっとへーとかそんな感じだった。