いつかまた。

紗雪の所に行こうと思ったからだ。

ゆるやかな坂を登り、暖かな日差しを頰に受けながら歩いた。
綺麗な水を桶に組み、来るまえに買った
紗雪の、好きだったピンク色のコスモスを供えた。

「……久しぶり」

墓石の前に座って話しかけた。

「お前のいない世界に意味はないんだよ。
なぁ、さゆ。紗雪。どうして…」

言葉が詰まって出なかった。

どうして……僕なんか庇ったんだ。
ただ、しばらく、俯いてじっとしていた。