学校に行きはじめて1ヶ月が経った
最初の内は、話し方や学校生活に戸惑いは有ったものの生まれながらに身に付いたお嬢様育ちは忘れていなかっようで自然とこの生活にも溶け込んでいた
昼休み
はぁー何だか平和すぎてつまらないとぼーっと校舎裏のベンチで休んでしていると
旧西校舎から歌声が聞こえてきた
あっこの曲、私がオーディションで歌おうとしてた曲だ
気付けば西校舎のある部室の前に私は、立っていた
音楽がやむと部室の扉が開かれた
「うぁー」
ぼーっとしてしまった私は扉から出てきた女の子とぶつかってしまった
ぶつかってしまった女の子は廊下の地面に座り込んでしまっている
あーやっちゃったなぁとおもいつつ
「大丈夫かしら、お怪我はない?私の方がぼーっとしてしまっていたからごめんなさい」
とお嬢様スマイルで手を差しのべた
するとその女の子は顔を赤くして
「柊様」
と固まってしまった
この1ヶ月で解ったことは、学校内での柊亜香里は、超有名人で誰もが柊様と顔を赤らめて固まってしまうこと
もう一度ぶつかった女の子に
「大丈夫?」
と声を掛けると
慌てて立ち上がる女の子
「だっだっ大丈夫です、柊様お怪我ありませんか、ぶつかってしまって申し訳ありません」と深々と謝る女の子
「私の方がいけませんのよ、顔をあげてください」と話すと
「ああ~素敵」とまたその女の子は陶酔してしまっている
「先程のうたは、ミュージカル マリアの歌ね」と話すと
現実世界に戻った女の子は、「えっ‼️柊様知っているんですか?」