眩しい.......

ここは......どこ?

自分の部屋でもないし、病院でもない。

私は見たこともない場所に立っていた。

「ここは......」

私が辺りを見回していると

『美琴......』

と、私の名前を呼ぶ声がした。

優しくて懐かしい声。

「なんで、あなたがここに......」


そこに立っていたのは、晴馬だった。

「なんで晴馬がここにいるの?......これは、夢?」

信じられない。

だって晴馬はあの時......

「美琴、何も言わずいなくなってすまなかった」

と、突然晴馬は悲しそうな顔をして、そう言った。

「え......」

何が起こっているのかがわからない私にはその言葉をうまく受け取ることができなかった。

そんな戸惑っている私を少し気にしながらも

「あまり、時間がないから伝えなきゃいけないことだけ伝えるよ」

と、晴馬は話し始めた。

これは夢なのか、現実なのかわからない。

受け入れていいのだろうか?

でも......

「あの日からずっと美琴に伝えたかったこと。今、俺から美琴に伝えなきゃいけないこと」

私は晴馬のことを、この光景を戸惑いながらも受け入れることにした。

「なに?」

冷静に晴馬の話を聞く。

「あの日、俺は美琴をおいてこちら側に来てしまった」

あの日......

「俺は美琴を守ることができて良かったと思ってた。だけど、美琴は俺が死んだことですごく苦しんでいた」

晴馬は死んだ後も、私のことを見ていてくれたんだ.....

「それは、あの時、ちゃんと俺が気持ちを伝えることができなかったからだって、ずっと後悔してた」

「晴馬の気持ち?」