私は1人、屋上に来ていた。

時にはうるさい教室から出たくなる時だってある。

今日はいい天気だ。

私が屋上の床に寝転がり、空を眺めていると

「美琴、こんなところで何してる?」

と、大切な人の声がした。

「太陽どうしたの?」

「なぁ、全部終わったのか?」

「全部って?」

全部とは何のことだろうか?

私がポカーンとしていると、寝転がっている私の隣に太陽は不機嫌そうな顔をして座った。

「何よ」

私は起き上がり、彼の隣に座った。

「お前、忘れたのか?」

『全部終わったら......』

あ、そう言えば約束したんだった......

「あの、太陽......ん......」

私の言葉を遮り、口を塞いだのは太陽だった。

唇が優しく重なり合う。

何度も重なる唇。

伝わる吐息。

ゆっくりと唇を離し、互いに見つめ合う。

「美琴、俺と付き合ってくれるか?」

太陽は私の事を真っ直ぐに見つめて言った。

「はい」

そう私が笑顔でこたえると、太陽は嬉しそうに笑った。

すると、突然太陽は私を抱き上げた。

「ちょっと、下ろしてよ!」

「やだね〜」

そう舌を出して子どものように笑う太陽。

「もうっ!」

こんなに幸せな日が来るなんて。

空を見上げると、真っ青な空が広がり、眩しい太陽が私たちを照らしていた。