琥太side

朝飯食べて支度してる美恋さんを
玄関で待ってると
「女の子ってどういう店でベッド買いたいんだ?」
「...俺、女じゃないんでわかんないっす


颯太さんって女の子が喜ぶ事サラッとやるからモテるし、
顔もめちゃくちゃいいから
彼女いた事あるのに

「彼女いたってさすがにベッドは買ったことねぇわ」
「あ、声出てました?」
「彼女いた事あるのにって」
「お待たせしました!」
パタパタと廊下を小走りで向かってきた美恋さん
「気にすんな」
颯太さんはよしよしと頭撫でてる
美恋さんの頭撫でてない日って見たことない

車に乗り、とりあえずホームセンターに向かう
「わー!いっぱいベッドあるー!」
「気に入ったやつあったら遠慮なく言えよ」
ベッド売り場の隣には
あの柔らかくて動きたくなくなるクッションがあった
ちらっと横目で見ると颯太さんがそこに座ってくつろいでいた
「はやっ!」
美恋さんは?
ベッドコーナー見るとベッドの上で横になって目を閉じてすやすやと、
「寝てる!?」
売り場のお姉さんはニコニコと笑顔で美恋さんに話している
「こちら低反発の~」
おねえさん、そこのお嬢さんは寝てるんです、、、

俺は2人を横目に颯太さんの隣のクッションに座り目をつぶった


「 で、これで」
「じゃあ決まりだな」
目を開けると二人ともレジの方へ向かって行っていた
「へ!?お二人待ってくだせぇ~」