「えへへ…」

ついつい顔が緩む。3人並んで廊下を歩いていると、見ない顔の先生が通り過ぎた。

「ん?」

「どうした?」

私が声を出すと隣で歩くまーちゃんがすかさず聞いてくる。

「うちの学校ってイケメンの先生なんていたっけ?」

ちらっとだけど、通り過ぎた先生はものすごくイケメンな顔だった。

少しくせっ毛の髪が印象的だ。

あんな人いたかなぁ??

「はぁ?俺らの代の先生にイケメンなんていねぇだろ?」

大空が言うなら…。まぁ、そんな絡まないよね。

そんなことを考えているうちに新クラスに着いた。

「2年4組ってここかぁ。」

3階だから去年の4階と比べて全然ラク。担任の先生誰だろ。神坂くんいるかなぁ。

ドアを開けるともう大体の人が教室に着いていた。

知らない人ばっかだ…。

「友達できるかねぇ。」

入口で立ち止まってるまーちゃんが心配そうな顔で言い出した。

「大空にできるんだから、まーちゃんにもできるよ!」

「ちょちょちょ、ひどすぎ」

ていうか、この3人が同じクラスなら全然大丈夫!!

逆に楽しみだよ。




キーンコーンカーンコーン…

皆が席に座る。ちなみに私の席は4号車の1番前だった。

1番前の席って先生に話しかけられやすいんだよなぁ…笑

あ、神坂くんいた…っけど、席遠いいなぁ。

まーちゃんとも席離れたし。やっぱ心配だぁ…

そんなことを考えていると、ドアが開き外から人が入ってきた。

あ、れ?この人…

「はい。みんな席に着いたかー?」

入ってきた人は廊下ですれ違ったイケメン先生だった。

え、え!?嘘でしょ!?