私の好きな人も、きっとこういう人を好きになるんだろう。

なんて、くだらないことを考えながら私はクラス表を見た。

「マジかよ…」

後ろでクラス表を見ていた成瀬が青ざめた顔で言った。

「やった!!雀、同じクラスだよ!」

私はもう1回クラス表を見る。すると私とまーちゃんと成瀬の名前があった。

「3人とも今年も同じクラス…」

あまりの驚きに言葉に出してしまった。いや、だってすごくない??

仲良くていつも一緒にいたのに同じクラスって。

「よかったぁ…」

安心のあまり腰の力が抜ける。あ、そういえば。

「神坂くんって…何組だろ。」

「お前、ほんと好きな。」

神坂 優(かみさか ゆう)だいたい想像つくと思うけど、この人は

私の好きな人。っていっても大体の女子はこの人に恋をしていると思う。

サラサラな黒髪ストレートに、ぱっちり二重に茶色の瞳、中2とは思えないスタイル。

そして、イケメンなのに優しい。

どっかのどいつ(成瀬)と比べたらもう最高に優しい。

「あ。」

同じくクラス表を見ていたまーちゃんが声を出す。

「どーしたの?」

「神坂くんうちらのクラスじゃん。」

え。まじですか?

こんなミラクルあるの?まさかまさか。と思いながら見てみると

神坂 優という名前があった。