「今日は、凄く綺麗に光ってまん丸お月さんだー。」


サヤは月を見た。

月にはっきりと、モンという文字が入ってた。


「まさかね。あの、モンが、ウサギとか。なんだか私って子供。目の錯覚だよね。」


サヤは、独り言をいいながら、目をこすった。





でも、モンは、実際に月にいた。

ウサギの姿で。



人間が騒いでいるお月見の日の夜までは、人間の姿になれるんだよな。


終わり。