君の声を聞かせて


























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ピピッーピピッー









無機質なアラームの音で目を覚ます。






眠い目をこすりながらヨタヨタ階段を降りる。親は共働きで二人とも家にいることはまず無い。







ダイニングテーブルの上に5000円が置いてあった。








「ふーん。しばらくこれでやりくりしろってか。」









メモすらない。いつもこう。何週間分かのお金が置いてあるだけ。
けど、親が嫌いとかそうゆうのはない。学費とか色々払ってもらってるし、一応感謝はしてる。







いつものように、食パンをトースターにいれる。