「みなさん~気をつけて帰りましょう~」 集中して取り組んでいた私は、下校の放送で気がついた。 もう、下校時間なんだ、 周りをみると、入ってきたときより、図書室は空いていた 突っ伏して寝ている人や、まだ黙々と問題を解いている人もいて みんなも頑張ってるな。としみじみと感じる リュックを背負って、下駄箱まで行き、ローファーに履き替える。 外に出ると、夜の涼しい春の風が、私を冷ました。 「ん~!頑張ったー」 気が抜けると、一気に眠気が誘う 止まらないあくびをしながら、私は家路についた。